不良債権処理のための不動産評価

弊社は平成13年末に創業していますが、当時、地方銀行は多くの不良債権を抱えており、開業当初から様々な不良債権処理の評価業務を経験しています。

創業当初は、東京・大阪の同業者に知り合いが多かったことから、外資系の投資家から直接依頼を受ける、サードパーティーとしてのレポート、または、デューデリジェンスを業務の主軸とする鑑定業者からの多くの下請け案件を担当しました。

そうした業務においては、詳細な役所調査・マーケット調査を要求されるため、評価物件の所在する地元の不動産業者にたびたび足を運び、県下ほぼ全ての市町村にわたり地元に精通する不動産業者に知り合いができました。現在では、弊社にとって貴重なマーケット情報の入手源となって、お付き合いさせていただいています。

また、当時、地元の金融機関では任意売却による債権回収を数多く手がけており、司法書士などとのネットワーク、または、豊富は知識と経験により円滑な任意売却を得意とする不動産業者、金融機関、破産管財人の弁護士の先生から依頼を受けることにより、数々の任意売却案件に関わり合いました。

平成16年からは岐阜地方裁判所の競売評価人にも就任しており、

  1. 競売
  2. 任意売却
  3. バルクセール

といった、種々の不良債権処理方法に関わった経験のある鑑定士であると、自負しています。

近年は、地方においても不良債権の数はめっきり減ったことから、東京からのデューデリジェンス、地元発注の任意売却などの数は減りましたが、中小企業の再生支援に関わる評価などに依頼の内容がシフトしています。